2010年9月26日日曜日

臓器売買で業者が暗躍、提供者を“人道的”に家畜扱い―中国

 中国では禁止されているにもかかわらず、臓器売買が盛んに行われている。提供するのは主に農村部に住む若い男性で、肝臓や腎臓を摘出。仲介業者は多大な利益を得ているという。北京晨報などが報じた。

 仲介業者は、地方の小都市を拠点にしている。マンションなどを借り、提供希望者を宿泊させて待機させる。肝臓の場合、約6割を摘出。支払われる
報酬は2万5000元(約34万3400円)程度だ。

 臓器提供を決意した理由は、「貧困」の2文字に尽きる。ほとんどが男性だが、10代後半の若者もいるという。年長者でも20代半ば程度で、それより高年齢になると「需要がなくなる」という。

 仲介業者によると、待機中にはよい食事を与え、パソコンでゲームをさせるなど、「人道的な扱い」。ただし FF14 rmt
、体を提供するために衣食住を保証されているあり方は、家畜として飼育されていることと同じだ。

 一方、家族が末期の肝臓がんになり、肝臓を買った人によると、最終的に15万元(約206万円)を支払ったという。最初の支払いは4万元で2回目は5万元、さらに6万元を追加請求された。「払わなければ、この話はおしまいだ」といわれ、「実に腹立たしかっ
たが、やむをえなかった」という。

 仲介業者によると、提供者に対して内臓機能や感染症などさまざまな検査を行っており、問題があれば「臓器購入はしない」など、良心的なビジネスをしているという。「過去2年間に、臓器提供を望む人190人以上を扱った。最終的にビジネスとして成立した例は30件を超えた」と話す業者もいる。

 中国では、
禁止されているにもかかわらず、臓器売買が盛んに行われている。法律では、提供者の自発的意思や無報酬などの基準を定めているが、移植を必要とする患者が年間約150万人発生するのに、提供者は1万人程度と「需給のバランス」が崩れていることも、提供者、仲介業者、病院、移植を受ける人と、事実上の「産業チェーン」が成立する原因という。

 北京
晨報は、17歳の息子が不慮の死を遂げた際「せめて、他の人の命を救おう」と考えて、臓器提供を申し出た男性のエピソードを紹介した。手続きなどが極めて複雑で、結局、提供が可能になったのは1カ月後。その時点で、病院側が「時間経過の関係で、臓器に損傷が発生している。提供は不能」と判断したという。同男性は遺体の保存のために13万元(約179万円)を使
ったが、結局はまったくの無駄だったという。

 中国では2007年に、死刑執行に際しては最高人民法院(最高裁)の許可が必要と、制度を改正した。そのため、死刑の執行件数が大幅に減少。同時期に、臓器提供者の意思を書面で確認することが義務づけられたこともあり、臓器提供件数はそれまでの3割?5割程度に減少した。(編集担当:如月隼人)


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引用元:エミルクロニクル(Econline) 総合サイト

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